用語を定義する
2015年1月16日 / 組織開発・人材開発
用語の理解は難しい、用語の定義はさらに難しい・・・
ナレッジ、ノウハウ、ハウツー、よく使われる用語ですが、理解はさまざまだと思います。
皆さんは、これらの用語の違いをどのように定義しますか。
辞書や、その他調べた内容に今までの経験を加えて、自分なりに定義してみました。
● ナレッジとは「付加価値のある情報、知識、ハウツー、ノウハウ全て」(広い範囲)
● ノウハウとは「ものごとのやり方に関する知識、ハウツーをまとめたもの」(中位の範囲)
● ハウツーとは「断片的な1つの方法や技術」(狭い範囲)
といえると思います。
それでは、同様によく使われるナレッジ・マネジメントはどうでしょうか。
「社員が業務で得た個別のノウハウを企業全体で共有し、問題解決や商品開発に役立てようとする経営手法。」(大辞林より)
「企業の知識資産を全社的に管理・共有し、新たな意思決定や行動に生かす経営手法のことで、「知識管理」「知識経営」とも訳されます。社内外の情報や社員の経験・ノウハウなどを集積、共有化し、新しい知識の創造を促します。」(人事労務用語辞典より)
これもまた、自分なりに定義してみますと、
● ナレッジ・マネジメントとは「業務で得たノウハウ等を組織的に共有・活用することで業績を上げようとする経営手法。」
といえると思います。
さて、こうして定義してみると、改めて気づいたことが2つありました。
1つめは、普段何気なく使っている用語も、お互いの理解が曖昧である場合が多いということ。
用語の意味を確認することで、理解や使い方が明確になると思いました。
2つめは、用語の定義からポイントや留意点の見えることがあるということ。
例えば、ナレッジ・マネジメントは「共有し、活用する」ことが必要ですが、ナレッジは前述の「付加価値のある情報、知識、ハウツー、ノウハウ全て」なので、共有や活用が難しいのです。
そこで、ナレッジ・マネジメントをするためには、「ナレッジを共有し、活用できるようにする工程」が必要になります。
この「工程」にナレッジ・マネジメントのポイントがあるように思います。
皆さんも、普段使っている曖昧な用語を定義してみてはいかがでしょうか。