SECIモデル
2014年10月17日 / 組織開発・人材開発
ナレッジ共有・情報共有がうまくいかない、どこに課題があるのだろうか・・・
個人商店化しているノウハウを組織の力にできないか・・・
今回は、ナレッジ・マネジメントで有名なSECIモデル(セキモデル)についてご紹介します。
野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授)と竹内弘高氏(ハーバード大学ビジネススクール教授)が提唱したモデル図で、『The Knowledge Creating Company』(「知識創造企業」)で世界的に広く知られるようになりました。
SECIモデルは、個々が得た知識を組織の知識とし、その知識を創造し続ける仕組みとして提唱したものです。下記4つのプロセスがあり、SECIはこの4つの頭文字を取った言葉です。
■共同化(Socialization)
個が日々の経験から暗黙知※を獲得し、伝達・共有するプロセス。[経験・共有]
※暗黙知:個別の経験を通して得られる信念や思いを含んだ主観的な知識。言語化しにくい。
■表出化(Externalization)
得られた暗黙知から要因を探り、形式知※に変換するプロセス。[概念]
※形式知:普遍の言語や数値によって表現できる客観的な知識。
■連結化(Combination)
形式知同士を関係付け、知識の体系化や新たな形式知を創造するプロセス。[体系]
■内面化(Internalization)
連結化で得た形式知を基に、個人が実践を行い、その知識を体得するプロセス。[実践]
4つのプロセスをまわすことで、個と組織がともに新たな知を創造・獲得していくことになります。この知識創造の意義は、イノベーションに繋がることであり、その結果として競争優位に繋がることです。
以上が、SECIモデルの紹介です。
ナレッジ共有・情報共有がうまくいかない。個人商店化している。
それは、このプロセスのどこかに課題があるのかもしれません。
よくお聞きするのは、「連結化」や「内面化」がうまくできていないということです。
「連結化」や「内面化」が機能することで、経験・ナレッジ共有・マニュアル・スキル・ITシステム等が繋がり、意味あるものになります。
TASCIは、4プロセスの機能、上記の繋がりを支援したいと考えています。